世界遺産認定されたフィレンツェと、イタリア・ルネサンス絵画の至宝と評されるウフィツィ美術館を、超ハイクオリティな映像美で描き出した映画「フィレンツェ、メディチ家の至宝 ウフィツィ美術館(4K、3D)」の封切りを祝するイベントが、シネスイッチ銀座で7月に開催されました。イベントには「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリさんと、編集の玉置さんが参加。

「ヴァチカン美術館4K3D 天国への入口」という体験タイプの美術館ドキュメンタリーを手掛けたスタッフたちが、ウフィツィ美術館にある美麗な街の風景や様々な作品を、高画質3Dで映し出します。ヤマザキマリさんは、ルネサンス期の美術に詳しく、クレーンやドローンを最大限活用して実現された3Dムービーに対して

「普通に見る事のできるようなアングル・雰囲気での美術品やフィレンツェはほぼ登場しません。空中遊泳をしながら、全く別の視点で眺めるようなイメージです」と絶賛。

フィレンツェを知り尽くした人であっても全く新しい体験ができると語り、「私が生きているうちに、真上から大聖堂を眺める機会が来るなんて思わなかった」と述べています。

また、彼女は、ミケランジェロの「ダビデ像」に対し「爪先からじっくりと裸像を観ることができます。ややエロチックな雰囲気です」と感激したそう。ただ、本作の国内版トレイラームービーをSNS上に投稿しようとしたところ、AIの仕様でブロック対応をされてしまったそうです。

ダビデ像などにモザイクをかける事でブロックをくぐり抜けたそうですが、「ローマやギリシャの聖人は、全裸となり、それが崇められるんです。ルネサンスの大切な文化なのに、それをモザイク処理する必要があるのは辛い」と語っています。

「古代ローマの魂がそのまま籠ったダビデ像から、当時の人々の熱い心が読み取れるのに!」と冗談めかして愚痴を言っていました。

ちなみに「テルマエ・ロマエ」においても似たようなトラブルがあったそう。「作品のテーマ的に、やはり単行本の表紙に全裸の男がいるのですが、これに批判が殺到しました」とのこと。

「『美術品』としてなら全く問題ないのに、絵になるといきなり問題視されるんですよね(笑)」と喋りに熱がこもり、「北米で出版される際にも非常にデリケートな問題となったそうです。プラスチック製のカバーで表紙が隠されて、エッチな雑誌の『袋とじ』みたいになったみたいで、購入者をとまどわせたそうです。(潔癖な)ピューリタンチックな発想があったんだと理解しています」と述べました。